意欲低下はうつの前触れ

症状の特徴や対応策について
何にも興味がわかない、今まで好きだったことにも興味がもてない、外出したり活動したりする気にならない、などの状態が続いているのは、うつ病などの病気かもしれません。うつ病は、ストレスやもともとの性格、ホルモンバランスの乱れなど様々なことが原因で発症してしまう病気です。年齢、男女問わず些細なことが原因で誰でもなってしまう可能性のあるとても身近な病気で、近年うつの患者は徐々に増えてきていると言われています。そして、意欲の低下というのは、うつ病の代表的な症状です。何にも興味がわかないというのは、趣味だけでなく、性欲や食欲の低下も意味します。性欲や食欲、また睡眠欲は人間が生きていくうえで大切な欲求です。その意欲すらわかなくなると、生きていこうとする意欲さえも低下し、最悪の場合自殺未遂などを引き起こしてしまう人もいます。そのため、上記のような症状やサインが現れたら、早めに専門病院を受診するようにしましょう。心療内科や精神科といった場所に行くのに抵抗があるという人も多いですが、特別ほかの病院と違うところはありません。またうつ病や統合失調症などの精神的病気を抱える人は少なくないので、まずは気兼ねなく病院に行って話を聞いてもらいましょう。抗うつ剤などの薬が処方され、意欲の低下が改善する可能性があります。意欲の低下が改善されると、少しずつ活動をしようという気になり、少しずつ症状が緩和されていきます。症状が悪化すると完治が難しくなっていくので、早めに治療を開始することが大切です。
何にも興味がわかない状態になると、次第にやることが減ってきて、家の中にいても何もしなくなります。ぼーっとしたり、スマホを眺めたりなどして時間を過ごすことになるので、家族はただ怠けている、と勘違いしてしまう危険性があります。しかし、そのようなときこそ家族の理解というのが大切です。焦らず時間をかけて、少しずつ病気を克服していくのが普通ですので、決して焦らすようなことは言ってはいけません。うつ病の人にとって、一番大切なのは時間です。家族がプレッシャーをかけてしまうと、早く治さなくてはならないと焦るようになり、そう思うことでさらに状態が悪くなってしまうこともあります。また、うつになりやすい人の特徴も知っておくと良いでしょう。うつになりやすいのは、何でも一人で抱え込もうとするタイプの人、周りを頼るのが苦手なタイプの人です。何にも興味がわかないような状態になっても、人に相談し迷惑ではないかと恐れるようになり、結果的に症状を悪化させてしまうことも珍しくありません。自分のそのような性格を分かっているのであれば、なおさら何にも興味がわかない状態になったら、うつではないかと疑ってみるようにしましょう。最近では、スマホやパソコンで簡単に出来るうつのセルフチェックなどのツールもあります。質問項目に答えていくだけで、うつかどうか簡単に診断出来るので、病院へ行く良いきっかけになるかもしれません。うつはつらい病気ですが、きちんと治療すれば必ず治る病気です。早めに気づくためにも、上記のようなことを実践するよう心がけておきましょう。
治療で症状を緩和させる

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